勉強法 口述

予備試験対策<口述編>

当記事は、PRを含みます。

1、論文式試験が終わったら…

なるべく早く口述試験の対策に取り掛かってください。受かっている自信がなくても、やっておくことをお勧めします。口述試験はほとんどの受験者が合格できる試験ですが、出題のレベルはとても高いです。論文式試験の発表後は2週間ほどしか猶予はありません。時間に自由が利かず、口述試験に専念できない方は特に早めの準備をしておきましょう。論文合格の発表を見たら、すぐに予備校の口述模試に申し込んでください。私自身模試を利用し、試験の形式を経験しておいたことがとても役に立ちました。また、どの予備校も的中を狙って作問しているので、本番で同じ問題が出ることもあります。私の場合、模試で出た偽造罪が本番でも出題され、命を救われました。

2、法律実務基礎民事の対策

民事の方が口述対策はしやすいので、ここで確実に60点以上を狙いましょう。そうでああれば、刑事は59点以上で合格であり、ちょっと不出来でも予備試験合格となります。

民事の方が対策しやすいというのは、絶対に要件事実が出題されるからです。要件事実を重点的に、あとは民事執行保全、法曹倫理をやっていきましょう。民事執行保全は主要な手続きの要件をチェックしておけば十分なので、負担は少ないと思います。法曹倫理は利益相反が頻出なのでここは確実にしておきましょう。

使用した教材を紹介していきます。
①完全講義 民事裁判実務[基礎編]─要件事実・事実認定・民事保全・執行─ (完全講義シリーズ)
②完全講義 法律実務基礎科目[民事]〔第2版〕─司法試験予備試験過去問 解説・参考答案─ (完全講義シリーズ)

要件事実はボリュームが多いですが、この2冊を確実にマスターしましょう。論文の実務基礎科目対策で用いていた人も多いとは思いますが、制度を上げておきましょう。

③司法試験予備試験 法律実務基礎科目ハンドブック1 民事実務基礎〔第5版〕

通称赤本です。①②にも民事執行保全、法曹倫理は載っていますが、こちらのほうが分かりやすかったので、要件事実以外はこちらをよく読んでいました。また、口述試験の再現集もあり、参考になります。

3、法律実務基礎刑事の対策

近年の法律実務基礎刑事の傾向として、実体法重視の傾向があります。そのため、刑法の復習はきっちりしていきましょう。加えて手続面についても準備しましょう。証人保護手続きなど論文では出ないようなところもよく聞かれますので余裕をもって準備しましょう。

①基本刑法Ⅰ総論②基本刑法Ⅱ各論

刑法の範囲の対策はこれ一択です。私は論文合格発表後に基本刑法Ⅰ、Ⅱの存在を知り、すぐに買い、2週間必死で読み込みました。刑法の口述試験問題はここから出題されているのではないかと思えるほどの本です。また、近年の司法試験の論文試験は見解問題が出題されますが、その対策としても最適な本です。

③司法試験予備試験 法律実務基礎科目ハンドブック2 刑事実務基礎〔第5版〕

通称青本です。刑事手続きについてはこれを基本に詰めていきました。

④入門刑事手続法〔第9版〕

私は刑事の手続面に不安があったので、青本に載っていないところを手続きの流れとともにこちらで押さえていました。

刑事手続きが苦手でない方には不要かもしれません。

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